ドローン操作の腕を磨くなら、8の字飛行の習得は必須です。
本記事では「8の字飛行とは何か？」という基本から、モードの違いや国家資格のポイント、効果的な練習方法、よくあるトラブルの解決方法まで徹底解説。
さらに、スクールで学ぶメリットや自分自身の成長の確認方法も紹介します。
8の字飛行をしっかりマスターし、ワンランク上のドローン操縦者を目指しましょう！
目次
8の字飛行をマスターするための基本知識やコツ
ドローン8の字飛行とは？基本の解説
8の字飛行とは、上空でドローンを使い“8”の字の軌道を描くように飛ばす技術です。
この動きは直進やカーブ、旋回を連続的に繰り返すため、ドローン操作において重要な基礎スキルとなります。
8の字飛行を習得することで、ドローンの姿勢制御や方向転換がスムーズにできるようになり、撮影や空撮の幅も広がります。
- 機体の向きと進行方向を同時に把握できる
- 操作ミスを減らせる
- 安定した操縦技術が身につく
基本をおさえることで、よりレベルの高いフライトにも挑戦できるようになります。
初めに知っておくべきモード1とモード2の違い
ドローンの送信機（プロポ）には、「モード1」と「モード2」という操作タイプが存在します。
自分に合ったモードを使いこなすことが、8の字飛行の上達に直結します。
| 操作モード | スロットル | エルロン（横移動） | エレベーター（前後移動） | ラダー（回転） |
|---|---|---|---|---|
| モード1 | 右スティック | 右スティック | 左スティック | 左スティック |
| モード2 | 左スティック | 右スティック | 右スティック | 左スティック |
モード1とモード2は、主にスロットル（上昇・下降）の操作配置が異なります。
日本国内ではモード1が多いですが、近年は世界標準のモード2も普及しています。
自身に合ったモードで練習しましょう。
ドローンの操縦に必要な国家資格とは
近年、法改正によりドローンの操縦には国家資格が必要な場合があります。
主に100g以上のドローンを空撮や業務で使う場合、「無人航空機操縦者技能証明」が求められます。
- 一等資格：目視外・人家密集地・夜間フライトなど高度な運用に必要
- 二等資格：基本的なドローン操縦のみ可能
資格取得が必須のケースも増えているので、事前に用途とエリアを確認し、必要な資格の取得や手続きを進めましょう。
8の字飛行のための準備と練習内容
エルロン旋回の基本と練習方法
8の字飛行で重要なのが「エルロン旋回」です。
エルロン操作により、ドローンの左右への傾き（ロール）を自在に操れるようになり、滑らかな8の字軌道を描く基礎となります。
- 水平な場所で練習する
- ホバリング状態から少しずつ左右に傾けていく
- スロットルとバランスを意識する
繰り返し練習することで、細かなスティックコントロールが身につきます。
ATTIモード8の字を使った飛行練習
ATTIモード（姿勢維持モード）は、GPSやセンサーに頼らず手動で機体を制御する必要があります。
このモードで8の字飛行の練習を行うことで、操縦技術が飛躍的にアップします。
- 風の流れを読みながら自分で姿勢を維持する
- 機体の反応をよく観察し、細かく調整する
- トラブル時にも冷静に対処できるようになる
最初は難易度が上がりますが、ここで慣れればどんな場面でも安定した操縦ができるようになります。
中心を意識した円旋回のプラクティス
8の字を描く上で、各円の「中心」を意識して飛行することがポイントです。
中心から一定の距離を保ちながら円旋回を繰り返し練習しましょう。
- 地面に目印（円やライン）を描く
- その中心を見失わないよう常に意識する
- 速度を一定に保つ
- コーナーではスムーズにスティックを切り返す
焦らず繰り返しプラクティスすることで、軌道修正力と機体コントロールが格段に向上します。
効果的な8の字飛行のコツ
ホバリングから学ぶ8の字飛行の動き
8の字飛行を安定させるためには、まずホバリングの精度を高めることが重要です。
ホバリングが不安定なまま8の字飛行を練習すると、ラインがブレたり、不測の動きにつながります。
周囲の目印や地面の線を利用して、自分が機体を本当に制御できているかを確認しましょう。
- 正確に同じ位置で留まる意識を持つ
- 微細なスティック操作で調整する
- 目線を機体と地面の両方に向ける
ホバリングを繰り返し練習することで、8の字飛行開始時や切り返し時の「落ち着き」が向上し、コースを自由に描けるようになります。
左右の動きをスティックでコントロールする方法
8の字飛行では、滑らかな左右の旋回が不可欠です。
ポイントは、“慣性に逆らわず、丁寧にスティックを動かす”ことです。
| 操作のポイント | 効果 |
|---|---|
| 小さな角度でゆっくり傾ける | 滑らかなアールの8の字に近づく |
| 左右のエルロンを同じ感覚で操作 | 左右の円が均等になる |
| 進行方向に応じてエレベーターも活用 | 鋭角な8の字や広がりを調整できる |
- 急激なスティック操作はNG（ラインが乱れやすい）
- 片方の方向だけクセが出やすいので、左右均等を意識する
- 反転時に力みすぎないこと
慣れてきたら、目視だけでなく機体の動きや反応を体で覚えることも大切です。
進行方向を意識した回転の練習
8の字飛行をより美しくコントロールするには、「機体の進行方向」と「回転」を同時に意識した練習が効果的です。
自分の正面から見て左右どちらの回転もスムーズにできるようにしましょう。
- 8の字の左側・右側で、それぞれ円を描くイメージで旋回する
- 旋回中は機体ノーズ（前方）の向きをしっかりコントロールする
- 旋回の切り返し時はスピードを一旦緩め、次の方向にしっかり移す
バランスが取れるまで何度も繰り返し、苦手方向を中心に練習すると劇的に上達します。
8の字飛行でのトラブル解決法
浮遊や不安定な飛行を改善するための手法
8の字飛行中によくあるのが、「機体が風に流される」「姿勢が傾く」などの浮遊・不安定トラブルです。
これらを改善するための手法を押さえておきましょう。
- 屋外では無風または風の弱い日を選ぶ
- 機体のキャリブレーション（ジャイロ、コンパス）を定期的に行う
- 機体の重心・バッテリー装着をしっかり確認
- スロットル操作を意識的に優しくする
- 天候やバッテリー残量にも注意する
状況ごとの対応力を高めることで、いつでも安定した8の字飛行ができます。
誤操作を減らすための習慣づくり
8の字飛行初心者の多くが経験するのが「思わぬ誤操作によるコース逸脱」です。
これを減らすためには、日頃からの習慣づくりが重要になります。
- 飛行前のスティック操作チェックを徹底する
- 練習時に1動作ごとに自分の操作を振り返る
- 動画撮影や人からのフィードバックを活用する
- トライ＆エラーを繰り返して“クセ”を修正する
反射的な操作にならないよう、ひとつひとつのアクションを意識的に行うことで、ミスは劇的に減らせます。
コースの見取り図を書いたり、事前に飛行計画を立てたりするのもおすすめです。
ドローンスクールで学ぶ価値
プロから学ぶ8の字飛行のメリット
独学での練習も大切ですが、ドローンスクールでプロから学ぶことで得られるメリットは非常に多くあります。
また、最新の操縦理論や法律、トラブル対応の実践的な知識を学べるのも魅力です。
- 効率的な練習方法がわかる
- 短期間で正しいフォームが身につく
- 安全に対する意識が高まる
- 疑問点をその場で相談できる
スクールで学習することで、自己流では気づけない弱点や、より難易度の高い技術へのステップアップが可能となります。
他のフライト技術との組み合わせ練習
8の字飛行のスキルを更に高めるには、他のフライト技術を組み合わせる練習も効果的です。
| 組み合わせる技術 | 習得による効果 |
|---|---|
| ホバリング→8の字 | 安定した姿勢制御力が向上 |
| 円旋回→8の字 | 円軌道を維持しながらコース変更が可能に |
| 前進・後退→8の字 | 空間把握力や機体の自在な移動が身につく |
- 意図的に技術を組み合わせて練習することで、想定外の環境にも強くなる
- 実践的な空撮・業務フライトでも役立つ
ドローンスクールではこうした多様な組み合わせ練習も体系的に指導。
より実用的な技術取得が可能です。
8の字飛行の評価基準と進歩の測り方
自分の飛行を評価するためのチェックポイント
8の字飛行が正しくできているか、自分で評価するためのチェックポイントを整理しましょう。
- 左右の円の大きさが揃っているか
- 軌跡に歪みやブレがないか
- 速度が一定に保てているか
- 回転時に機体の高度が安定しているか
- スティック操作が極端になっていないか
ミスの傾向やクセが見つかりやすくなります。
他者からのフィードバックを活かす方法
自己評価だけでなく、他者からのフィードバックも活用しましょう。
客観的に自分の技術を把握でき、短期間で成長が実感できます。
- ドローンスクールの担当講師や仲間にアドバイスをもらう
- 練習動画をシェアしてコメントをもらう
- 良い点・改善点を具体的に紙やメモに整理する
他者の視点という「新しい気づき」を、自分の練習にしっかり反映させましょう。