720pカメラ付きドローンは、初心者にも扱いやすいエントリーモデルです。コンパクトな機体でも気軽に空撮でき、SNS共有や子ども向け玩具に最適です。この記事では、720pドローンの基本からメリット・デメリット、高解像度モデルとの違い、選び方やおすすめ機種まで詳しく解説します。
入門者向けの情報を中心に最新モデルレビューや選び方も紹介します。これからドローンを始める方にも役立つ内容です。
目次
ドローン720pカメラとは？基本を解説
まず、720pがどのような画質なのか確認しましょう。720pとは、解像度が水平1280ピクセル×垂直720ピクセルの映像規格で、標準的なHD（ハイビジョン）画質に当たります。フルHD（1080p）の約2/3の画素数で、一般的なスマートフォンやノートパソコンの画面では十分な鮮明さです。
ドローンに搭載される720pカメラは、画質よりも手軽さを重視したセッティングです。小型・軽量の機体でも積載でき、価格も抑えられています。搭載される理由としては、初心者や子ども向けのモデルでは手軽さと安全性が重視され、高性能カメラよりも扱いやすさが優先されるためです。
720pカメラを搭載したドローンの主な用途は、手軽な練習や趣味の空撮です。高精細を必要としないSNS投稿やビデオ通話、あるいは遊び感覚での空撮に向いています。特に子どものおもちゃや入門用ドローンでは、軽量で壊れにくく操作が簡単な720pモデルが好まれます。
720pドローンのメリットとデメリット
メリット
720pドローンには初心者向けの利点が多くあります。
- 低価格で手軽に購入でき、初心者にやさしい。
- 軽量小型で飛行しやすく、室内でも安心して飛ばせる。
- 飛行時間が比較的長く、気軽に撮影を楽しめる。
- 映像ファイルが小さく、編集や共有がしやすい。
- 多くのモデルが200g未満で、免許・登録なしに飛行できる点もメリット。
デメリット
一方で720pドローンには画質面の制約もあります。
- 画素数が1080p/4Kと比べて少なく、解像感が低い。大画面で見ると粗さが目立つ。
- 暗所や高速で動く被写体の撮影には不向き。鮮明さが不足しやすい。
- 先進的な機能（ジンバルや高画素センサー）は搭載されにくく、プロ用途には物足りない。
720pと高解像度(1080p・4K)ドローンの違い
720pと1080pの比較
1080p（フルHD、1920×1080ピクセル）は、720pに比べ画素数が約2.3倍になります。1080p映像は細部まで鮮明に映し出せるため、迫力ある空撮や大きな画面での再生に向きます。しかし、720pよりファイルサイズが大きくなり、編集やオンライン共有では処理負荷が増します。ドローンでも1080p対応機は中級機以上に多く、ビギナーにはやや過剰な性能と言えます。
720pと4Kの比較
4K（3840×2160ピクセル）はフルHDの4倍、720pの9倍以上の解像度を持ちます。プロ顔負けの超高精細映像が得られますが、その分データ容量とバッテリー消費が飛びぬけて大きくなります。高精細ゆえにドローン本体も大型・高性能で高価になります。一般用途では重い処理と高コストが必要なため、入門者や簡易撮影ではややオーバースペックとなります。
解像度別の比較表
| 解像度 | ピクセル数 | 用途・メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 720p (1280×720) |
約0.92万画素 | 軽量・安価なモデル向け。ファイルが小さく扱いやすい。 | 画質はあくまでHD相当。大画面では粗さが目立つ。 |
| 1080p (1920×1080) |
約2.07万画素 | 一般向けの標準画質。多くの機体で採用されている。 | 720pよりデータ量増。バッテリーや編集で負担が増す。 |
| 4K (3840×2160) |
約8.29万画素 | 超高精細で鮮明。プロ用途や大画面視聴に適する。 | 容量と処理負荷が非常に大。高価な機体と高性能PCが必要。 |
720pドローンの選び方: 何を基準に選ぶ?
720pドローンを選ぶ際は、用途に合わせた機能と予算のバランスを重視しましょう。以下のポイントを参考にしてください。
画質と用途のバランス
どのような目的で使うかを考え、最低限必要な画質を見極めます。SNS投稿やお子さんのおもちゃ用途なら720pで十分です。旅行や風景撮影などで高精細映像を求めるなら、1080p以上のモデルも検討しましょう。
機体の性能と飛行時間
機体の安定性やバッテリー容量も確認しましょう。たとえば屋外飛行や長距離飛行を想定するなら、余裕のある飛行時間や風に強い安定機構が重要です。720pドローンは軽量機が多い反面、バッテリー容量も小さめなので、予備バッテリーを用意すると安心です。
価格と重さ、付加機能
予算に応じて機能を選びます。安価な720pモデルはお手軽ですが、ホバリング機能やプロペラガードなどが省かれていることもあります。重さが200g以上の機種は登録が必要になるため、規制を避けたい場合は軽量モデルを。初心者には自動ホバリングや障害物検知がある機種が安心です。
おすすめの720p対応ドローン機種
注目の720pドローン比較表
| 機種名 | 重量 | カメラ | 飛行時間 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|---|
| DJI Tello | 約80g | 5MP/720p, 30fps | 約13分 | プログラミング学習対応。スマホ操作で安定飛行。 |
| Holy Stone HS420 | 約46g | 2MP/720p | 約6分 | 超軽量・室内向け。プロペラガード付きで衝突に強い。 |
| Syma X5UW | 約110g | 2MP/720p | 約9分 | 広角レンズ採用。安定飛行と長飛行時間が魅力。 |
各モデルの特徴とおすすめポイント
- DJI Tello：80gの軽量ドローンで安定したホバリング性能を持つ。プログラミング学習用のアプリ連動も可能で、初心者や教育用途に人気です。
- Holy Stone HS420：わずか46gの超小型モデル。720pカメラと高度維持機能付きで、室内や狭いスペースでの飛行でも安定。付属バッテリーやガードも多く、安全性が高いです。
- Syma X5UW：110gのミドルクラスモデル。720pカメラに加え4K解像度の撮影にも対応。比較的安定感があり、野外での飛行や撮影に向いています。
こんな人におすすめ
- スマホ操作やプログラミング学習に興味がある初心者
- 狭い場所でも安心して飛ばせる子ども向けドローンを探している方
- 手軽に空撮デビューしたい予算重視の方
720pドローンで撮影するコツと楽しみ方
安定した映像を撮るポイント
720pドローンで撮影する際は、まず十分な安定性を確保しましょう。GPSやホバリング機能を活用し、風の弱い日を選ぶのがコツです。飛行前にキャリブレーションを行い、プロペラがしっかり固定されているか確認してください。高度を低めに抑えると振動が減り、揺れの少ない映像になります。
また、撮影する角度や動きをゆっくりにすることで、720pでも滑らかな映像が得られます。パン（横移動）やチルト（上下移動）はゆっくり操作し、急な動きでブレないよう意識しましょう。十分な日中光のもとであれば、720pでもクリアな映像が撮影できます。
撮影した映像の活用方法
撮影した720p動画は、容量が小さいため編集や共有が簡単です。スマートフォンでの簡単編集やSNSへのアップロードもスムーズに行えます。画質をさらに活かすため、軽い編集ソフトで手ぶれ補正や色補正を施すとよいでしょう。
撮影した映像をスローで再生したり、音楽を付けてミニムービーを作れば、空撮の楽しさが広がります。720pの軽量データなので、オンラインストレージにアップロードして家族や友人と共有するのもおすすめです。
安全に楽しむための注意事項
ドローン飛行は安全第一で行いましょう。特に720pドローンは軽量で静かですが、機体の向きや周囲の状況を常に確認してください。人や建物が密集する場所での飛行は避け、法令を守りましょう。200g以上のドローンは登録が必要になるので、軽量モデルなら許可なしで飛ばせますが、それでも飛行許可区域か確認が必要です。
屋外では他の航空機や電線にも注意し、初飛行時は低高度で練習してください。あらかじめ飛行場所や気象条件を確認し、緊急時の着陸場所を確保しておくと安心です。これらの注意点を守れば、720pドローンでも安全に空撮を楽しめます。
まとめ
720pドローンは、低価格で手軽に空撮が楽しめるエントリーモデルです。画質面ではフルHD以上には劣るものの、SNS投稿や子どもの遊び向けとしては十分なレベルです。また、多くの製品が軽量なので航空法の規制外となり、初心者でも登録や許可なしに飛行できます。機種選びでは、用途や予算に合った機能を確認し、信頼性のあるメーカー製を選ぶとよいでしょう。
以上のポイントを踏まえ、まずは720p対応ドローンで空撮の基本を体験してみてください。安価で操作しやすく編集もしやすいため、ドローン初心者にとって最適な入門機です。楽しく安全な飛行で、空からの映像を気軽に楽しみましょう。