ドローンを飛ばすとき、リモートID対応がないと法律違反になることがあります。特に100g以上の機体では内蔵型リモートIDの搭載が義務付けられており、外付けモジュールでの対応も可能です。対応機種を見分ける手順、チェックすべきポイント、実際に対応している主要モデルまでを幅広く解説します。初めての方でも安心して調べられる内容ですので、最後まで読み進めてください。
目次
ドローン リモートID 内蔵機種 調べ方
まず最初に、機体がリモートIDを「内蔵しているか」を確認する方法を具体的に理解しましょう。製造元の資料から技術仕様をチェックすること、ファームウェアのアップデートで対応になっているかを確認すること、登録制度での情報を参照することなどが重要です。
製造元公式スペックシートを確認する
購入したドローンまたは購入を検討しているモデルのメーカー公式サイトで、仕様書(スペックシート)を見ましょう。内蔵型リモートID対応の記載があるか、搭載センサーや無線通信方式の部分に注目します。BluetoothやWi-Fiなどの方式で標準搭載されていることが多いです。仕様に「Remote ID built-in」「標準リモートID搭載」「Standard Remote ID」などの表現が含まれていれば内蔵型です。
ファームウェアアップデート情報を確認する
最新のファームウェアで内蔵リモートIDに対応するようになる機種もあります。公式アップデートログやリリースノートを見て、リモートID対応の記載があるかを確かめます。特に2022年9月以降のモデルでは、初期状態では非搭載でもアップデートで対応可能なものがあります。
登録制度・技術規格書で確認する
日本では2022年6月20日から100g以上の無人航空機にはリモートID機器の搭載が義務付けられています。内蔵型か外付けかは、技術規格書に「内蔵型リモートID」という記載や、製造者と同一であるかどうかの記述があります。登録システムのデータベースや技術規格書に掲載されている対応形式を確認することが確実です。
ユーザーコミュニティやレビューを活用する
実際にモデルを所有している人の投稿やレビューで、内蔵リモートID発信が可能かどうかを確認できます。アプリで見つけた操作方法、LED点灯、信号を検出したという報告などが参考になります。ネットフォーラムやSNSなどで信頼できるレビューを探すことも有効です。
内蔵型と外付け型リモートIDの違いと選ぶポイント

リモートID対応には「内蔵型」と「外付け型」の2種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分にとって最適な選び方をすることが重要です。コスト・操作性・保守性・重量・電源など、比較すべきポイントを整理します。
内蔵型のメリットとデメリット
内蔵型は、製造時点でリモートID機能が機体に組み込まれているタイプで、操作や管理が簡便というメリットがあります。バッテリーや外付けモジュールを気にする必要がなく、機体起動と同時にID発信が始まることが一般的です。ただし、旧型機では非対応の場合が多く、機体を買い替える必要が出ることもあります。
外付け型のメリットとデメリット
外付け型は既存のリモートID非対応機体に取り付けて対応させるモジュールです。コストを抑えながら機体を活用できますが、モジュールの重量・取り付け位置・電源・耐久性などに注意が必要です。モジュールを使い回す場合は、都度機体情報を書き込む必要があります。
運用環境による選び方の基準
使用目的や飛行場所によって、内蔵型か外付け型の方が適しているかが変わります。初めてドローンを購入する場合や新しいモデルを使いたい人には内蔵型が適しています。一方で既に複数機体を持っていてコストを抑えたい人には外付け型が現実的な選択肢となります。
法令遵守と登録のタイミング
特に日本で100g以上の無人航空機を使う場合、航空法により登録とリモートIDの搭載が義務化されています。内蔵型か外付け型かを問わず、飛行させる前に書類と機器の準備を整えておく必要があります。違反した場合は罰則対象になるため、登録記号の表示や機器の動作確認を飛行前に必ず行います。
日本国内で実際に内蔵型リモートIDが搭載されている主要機種例

ここまで説明した調べ方を踏まえ、実際に日本国内で内蔵型リモートIDが搭載されている主要機種を紹介します。機種名と対応方法を比較表で見て、自分の目的や予算に合うモデルを見つけてください。
| 機種名 | 内蔵型リモートID対応状態 | 備考 |
|---|---|---|
| DJI Mini 3 Pro | ファームウェアアップデートで対応済み | 重量軽めでホビー用途に人気 |
| DJI Mini 4 Pro | 出荷時から内蔵型で対応 | 最新機能搭載モデル |
| DJI Mavic 3 シリーズ | 多数のモデルが対応済み | 産業用途にも強いシリーズ |
| Autel EVO II Pro V3 | 内蔵型で対応 | ビジネス用途に適合した堅牢性 |
| Skydio X10 / 2+ | 最新の標準で内蔵済み | 自律飛行機能など先進技術が特徴 |
| Parrot ANAFI USA / Ai | 出荷時内蔵型対応 | 用途が限定されが少数派だが評価高し |
ここに挙げたモデルの特徴
上表のモデルは、標準リモートID機能が内蔵されており、特別なモジュールなしで法令に適合させやすいです。特にホビー用途でも安心して飛ばせる軽量モデルや、業務用で高い機能性を求めるモデルが含まれています。購入前に仕様や最新のアップデート状況を確認してください。
アメリカのFAA規制とリモートID標準機種のチェック方法
アメリカでもFAA(連邦航空局)のリモートID規則により、登録対象のドローンはどれであっても規則に準拠する必要があります。機体がStandard Remote IDの内蔵型か、外付けモジュールを使う必要があるかの判断基準やチェック方法を明確に理解しましょう。
FAAのDeclaration of Complianceリストを確認する
FAAはDeclaration of Compliance(適合宣言)を提出した機体をリストで公開しています。内蔵型機体には標準でRemote IDの放送機能が組み込まれたモデルが含まれており、このリストに記載があれば内蔵型対応とみなされます。購入情報と家に届いた機体の型番・シリアルと照らし合わせて確認してください。
製造日・発売日と「2022年9月以降」のモデル判定
FAA規制により、2022年9月から出荷された新しいドローンは多数が標準Remote IDを搭載しています。したがって購入日や製造番号でその時期を判断することが目安になります。ただし例外もありますので、必ず宣言リストやメーカー発表も照合してください。
製造者のマニュアルやアプリ設定で実際の動作を確認する
内蔵型対応とされていても、ファームウェアの設定で発信機能を有効にする必要がある場合があります。コントローラーや専用アプリ内のRemote ID設定画面でONになっているか、シリアル番号が正しく表示されているかなどを操作画面で確認しましょう。
内蔵型リモートIDを持たない機体に対応させる方法

もし機体が内蔵型に対応していなければ、外付けモジュールを活用する方法があります。日本およびアメリカ両方で合法に飛行させるために必要な手順を詳しく説明します。
外付けモジュールの種類と選び方
外付けモジュールには軽量タイプ、バッテリー内蔵タイプ、外部給電タイプなどがあります。選ぶ際には重量、取得方式(GPS等)、発信方式、認証情報の書き込み可否などを比較してください。特に無線の方式が国内の技術規格書に準拠しているかを確認することが不可欠です。
モジュール取り付けと登録情報の書き込み
モジュールを機体に取り付ける際には、取り付け位置の選定、電源確保、識別コードの書き込みなどの工程があります。書き込みには登録記号や製造番号などが必要で、登録制度を使って外付けモジュールの製造番号を機体に紐づけます。
飛行前および飛行中の動作確認と注意点
飛行前にはRemote ID信号が実際に発信されていることをチェックします。LED表示、アプリでのステータスなどで確認できます。飛行中も通信遮断や電波障害を避けるため、機体のアンテナ周りの遮蔽物を排除し、送信方向が妨げられていないか注意します。
購入前に押さえておきたいポイントとチェックリスト
内蔵型リモートID機種を選ぶ際に、後悔しないためのポイントをまとめました。飛行ルールの遵守だけでなく、日常の操作性や保守性にも関わる重要事項です。
重さ・登録義務との関係
日本では100g以上、アメリカでは約250g以上の機体にリモートID搭載が義務付けられます。2軸以上の免除規定を満たすかどうかが重さで決まるため、購入前に機体重量を確実に把握しましょう。ケースやプロペラを含めた総重量で評価されることもあります。
飛行用途(ホビー/業務/自律飛行)に応じた選定
ホビー用途では軽さや価格のバランスが重要ですが、業務や自律飛行(Beyond Visual Line of Sight等)用途では信頼性やサポート体制、法令適合性がより厳しくなります。将来の用途拡大を見据えて余裕のある機種を選ぶと良いです。
サポート体制とファームウェアの継続更新
内蔵型対応でも、メーカーがアップデートを停止していたり設定画面から有効化できない機種もあります。購入前に、メーカーのサポート履歴やカスタマーレビューでファームウェア更新の頻度と内容を確認しましょう。将来の法令改定への対応も視野に入れたいです。
国内での法令・制度・技術規格の理解
日本国内では航空法の改正により、無人航空機の重量によって登録とリモートID機器の搭載義務が変わります。技術規格書や登録制度の制度設計を把握しておくと、内蔵型の機体が法令に適合しているか自信を持って判断できます。
義務化の基準・適用開始日
航空法の改正により、100g以上の無人航空機にはリモートID機器の搭載義務があります。これは2022年6月20日から施行されています。登録制度に記載する形で機体の情報を登録し、その機体が内蔵型であるかどうかを証明できる書類類を保管しましょう。
技術規格書で定められた通信方式と認証要件
内蔵型リモートID機能は、技術規格書で定められた方式(たとえばBluetooth5.x Long-Range, Wi-Fi Beacon, Wi-Fi Neighbor Awareness Networkingなど)と認証情報の発信が必要です。これらが記載されていないモデルは、技術規格書に準拠していない恐れがあります。
登録システム(DIPS)での登録と搭載確認
日本の無人航空機登録システムにおいて、機体登録と共にリモートID機器の情報(内蔵か外付けか、製造者名・型式・製造番号など)を登録します。登録時に提示できるマニュアルや仕様書を用意しておくとスムーズです。また、内蔵型と認められる機種であれば外付けモジュールは不要です。
まとめ
内蔵型リモートID対応機種かどうかを調べるには、メーカー仕様書やファームウェア情報、登録制度の技術規格書、ユーザーレビューを確かめることが大切です。内蔵型は操作が簡便で追加機器が不要ですが、旧型機では非対応のものも多いため注意が必要です。外付け型モジュールを活用すれば既存機体も法令に合致させることができます。
購入前には機体重量や用途、将来のアップデート対応やサポート体制も念入りに確認しましょう。義務化された法律・制度、通信方式など技術的条件に適っていれば、安心して飛行が可能です。知識を持って正しく選ぶことが、安全かつ合法なドローンライフの第一歩になります。